私のお気に入り備忘録

物忘れがヒドイので、備忘録を兼ねて、お気に入りを紹介します。

【2019/2/25追記】垂れ耳猫のスコティッシュフォールドのこと

【2019/2/25追記】

もう1匹のスコティッシュフォールドがニャンニャンの日の前日2月21日に亡くなりました。

今年に入ってから、ずいぶんよぼよぼしてきたなぁ。。。と思っていて、亡くなる前日、呼吸が少しおかしいと思ったら、リビングの隅っこに行って動かなくなり、翌朝も同じ場所でじっとしていましたが、お昼前に息を引き取りました。

ドラちゃん、天国で大好きなトントちゃんと遊んでね。

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今日ニュースを見ていたら、

「垂れ耳猫のスコティッシュフォールドがこの世から消える!? 動物愛護団体から残酷との声」

という記事があった。

www.newsweekjapan.jp

 

もうかなり前、ペルシャ猫をたくさん飼っていた頃、猫友達から、

「ペルシャ猫を3匹引き取って欲しい」って頼まれ、新宿まで迎えに行ったことがあって、その猫たちはマンションのバルコニーのケージに入れられていた。

そして、家の中には、本でしか見たことがない、スコティッシュフォールドがいた。

そのスコティッシュフォールドは、まさしく、その、本に出ていた猫だった。指が6本あったけど、そんなこともあるんだな…って程度にしか思わなかった。

その飼い主は、

「この子はねぇ、日本に初めて入ってきたスコティッシュフォールドなのよ。かわいいでしょ?」

「これからはスコティッシュフォールドを飼うの」

と…ペルシャ猫はもういらないのだそうだ。

ものすごく腹が立ったけど、3匹のペルシャ猫を連れて帰った。

2匹はすぐに死んでしまった…残った1匹はずっと元気に、多分、寿命を全うしたと思ってる。

 

ペルシャ猫の元飼い主に腹は立ったけど、スコティッシュフォールドの可愛らしさが忘れられなかった。

 

後になって知ったことだけど、スコティッシュフォールドは、奇形で耳の垂れた猫から繁殖させた種なので、奇形の出る率がものすごく高いのだそうだ。

 

今は、ウチにもスコティッシュフォールドの垂れ耳ロングヘアが1匹いて、他にもアメリカンショートヘアとブリティッシュショートヘアもいるけど、とにかく穏やか。

 

今いるスコの他に、もう1匹スコがいたのだけど、4年前、7歳で腎不全で死んでしまった。

その子は、もう耳が頭に張り付くほどの垂れ耳で、理想的なスコの顔だったのだけど、1歳くらいになったら、足が奇形だった。尻尾も太くて曲がらなかった。一時期は多分痛かったんだろうなぁ、足を引きずって歩いてることもあった。

予防接種で動物病院に連れて行った時に、

「この子は足が奇形だね」とも言われた。

 

スコの奇形については、色々調べて知っていたのだけど、まさか自分の家の猫が奇形だとは…3ヶ月くらいでブリーダーさんから直接分けてもらったんだけど、その頃は奇形も分からなかったし、何より、穏やかで動じない性格で、いつも私の後をついて歩く、そんな性格だったし、もうホント可愛くて、可愛くて。

 

奇形がわかっても、何もしてあげられなかった。それでも元気にしていたのだけど、具合が悪くなって、病院に連れて行った時に、

「この子は、足だけじゃなくて、色々なところに奇形があるのかもしれないね」

「でもね、この子は頑張って生きてきたんだからね。偉かったよね。」って言われた。

2週間くらい通院して、結果死んでしまった。

 

ブリーダーさんに連絡しようと思ったけど、連絡が取れなかった。

 

しばらく立ち直れなくて、ペットロスっていうらしいけど、ホントその子が家にいない…ってことが、受け入れられなくて…

1ヶ月くらい経った頃、これじゃいけないって思って、新しく猫を飼おうと思った。

 

スコが大好きだから、ホントはスコが飼いたかったけど、やめた…

スコを飼いたい人間が一人でも減る方がいいんじゃないかって。

考えた末、スコの先祖?のブリティッシュショートヘアを飼うことにした。

ネットで探して、もう1歳になっていた、その子をブリーダーさんの家まで迎えに行ったのだけど、もうとんでもない環境で、汚らしくて、ありえない状況だった。

そのブリーダーのHPには、もうホント立派なことが書いてあって、室温は年間通してエアコンで調整しろだとか、毎月虫除けの薬をつけろだとか、引き取り時には新しいケージをブリーダーが用意するから、家から持ってこないようにとか(菌を持ち込む恐れがあるから)色々。

冗談じゃない、建物の外、道路まで猫のおしっこの匂いがプンプンしてて、敷地内には猫のトイレの砂があちこちにばらまかれていて、スタンダードから外れた猫たちだけの特別室?みたいなところに通され、

「今、連れてきますから」って言うから、

「どこにいるんですか?」って聞いたら、

「綺麗な子たちは2階にいますから」だって。

私が引き取ろうとしていた子も、鼻水たらしてて、目やにが酷く、でも、獣医が発行した健康証明書なるものを用意してあった。

同行者に、「もうやめようよ、帰ろう」って言われたけど、その子があまりにもかわいそうで、そのままそこに置いておくなんて出来なくて、引き取ってきた。もちろん、お金を払って。

 

翌日、獣医に診てもらったら、

「この子は小さいね」って、もう1歳のオスなのに2.8kgしかなかった。

性格もおどおどしてて、ウチに来る人はみんな、

「なんで、この子引き取ったの?」って言ったけど、1年くらいかかって、体重は4kgくらいになり、鼻水も治った。態度もデカくなって、お腹出して寝るようにもなって、今も元気に飛び回ってる。

 

そのブリーダーだって、最初は猫が可愛くて飼い始めたのかもしれない。

子猫が高く売れることがわかって、段々と商売のために猫を飼うようになって、増えすぎて、手が回らなくなって、スタンダードから外れた猫は買い手がつかなくて、仕方なく特別室?を作ったのかもしれない。

そのブリーダーはスコやマンチカンのブリードもしていて、ウチのブリティッシュショートヘアはものすごく足が短い…ちゃんと管理してるのか?と思うけど、その前に論外のブリーダーだから、何も言う気にはならないけど。

 

今もいるスコは、死んでしまった子の甥っ子だけど、この子は耳もそんなに垂れていなくて、尻尾もしなやかで、足の奇形もない。

そして12歳になった。

もともとあまり動かない子だけど、最近は一層動かなくなって、もうおじいちゃんだもんね…って思う。

長生きしてね…